大阪大学理学研究科专业介绍
大阪大学理学研究科各専攻紹介(以下内容均摘自大阪大学官网)
数学専攻
数学はその長い歴史において、数や図形に関わる現象の解明や自然をより深く認識しようとする努力の中で、世界に潜む様々な原理や美を論理化・抽象化し自然現象を記述する不可欠なツールとして発展してきました。近年では、コンピューターの目覚ましい発展にも支えられ、物理学、生物学、化学などの従来の自然科学の枠を越え、工学、経済学、人文・社会科学、情報科学など広範な分野にまで、数学の活躍の場が広がってきています。
数学科の学部定員は47名、数学専攻の大学院定員は修士32名、博士16名です。さらに学部3年から大学院に進学する、「飛び級」制度も導入されており、これまで既に10名がこの制度を利用して大学院に進学しています。また研究・教育のスタッフについても日本で有数の数学教室として知られています。学生の多様な要求に応えるために、開講科目が質・量共に大幅に拡充されている一方、卒業研究・修士論文・博士論文の完成のため、各種セミナーが開講され、各教員の指導の下に、最前線の知識を学ぶと共に未解決問題への挑戦が行われています。
数学教室には、充実した数学図書室があり、数学関係の学術雑誌約500種類、単行本約5万冊が常時閲覧できると共に、数学関係の文献を即座にオンライン検索することができます。さらに計算機室では論文作成から数式処理や数値計算に至るまで、数学にコンピュータを積極的に活用することができるなど、研究環境が整えられています。
物理学専攻
理学部物理学科は1931年に大阪大学初代総長長岡半太郎博士によって創設され、当時勃興した量子論に基づいた物理学研究の中心として、数々の輝かしい業績がここで誕生しています。
因習にとらわれない、自由で生き生きとした雰囲気、独創性を重んじる研究第一主義の伝統は今も引き継がれ、活力の大きな支えとなり、教育面にも反映し、各界に建設的で有能な人材を数多く送り出す要因となっています。
1995年度から、大学院重点化により理学部物理学科の講座を再編成し、5つの大講座(物性物理学、素粒子・核物理学、基礎物理学、量子物理学、学際物理学)を基幹講座として、新しく大学院理学研究科物理学専攻がスタートしました。
学内の研究所、センター、研究科付属実験施設の構成員を含めた5つの協力講座(素粒子・核反応学、加速計測学、極限科学、非平衡物理学、高強度レーザー科学)を構成し、研究・教育のネットワークを強化しています。
また、独立行政法人理化学研究所と協力して研究・教育を進めています。
入学定員は、物理学専攻:修士68名、博士33名です。学部3年生から大学院に入学できる、いわゆる「飛び級」制度を1991年度から実施し、今までに13名を合格させました。
物理学専攻では、今後もこの制度を継続していきます。
また、2003年度から2007年度まで、文部科学省「21世紀COEプログラム」の主幹組織を務めました。
2008年度からは、数学専攻と協同して、文部科学省「大学院教育改革支援プログラム」の「数物から社会に発信・発進する人材の育成」を推進しています。2010年度からは、文部科学省「グローバル30プログラム」の一貫として英語を教育言語とする「国際物理特別コース」を開設しました。
化学専攻
私たちがふだん観ている自然現象には、化学変化によるものが多くあります。
複雑な生命活動も様々な化学物質の反応や相互作用に帰着できます。
化学は「物質の合成、構造、性質ならびに物質間の相互作用や相互変換を研究する学問」と言えます。
私たちは、衣食住、医薬、交通・通信手段、その他あらゆる場面で化学を基礎とした生産物を日常的に活用しています。
最近では、情報記録材料や超伝導物質など新素材と呼ばれる機能性物質の果たす役割が非常に大きくなっています。
これらの新素材の開発も化学に基づいています。また化学物質が係わる環境問題など経済社会活動がもつ負の側面の解決にも化学者の参加が必要です。
日頃私たちが身体で実感できる物質の性質(その中には有用な特性や有害な特性も含まれます)には、ナノメートルスケールの物質の個性、すなわち原子や分子の性質が反映されています。このように、化学は、人々がふだん考えている以上に身近なもので、自然科学ならびに人間社会の発展に大きく寄与しています。
化学者の果たすべき役割は今後もますます増大するでしょう。
当化学専攻は昭和6年大阪大学理学部創設とともに、はじめ化学科として5研究室で発足しました。
その後発展して、現在では、無機化学分野・物理化学分野・有機化学分野の各研究室、これらに加えて付属研究所の研究室と併任・連携講座から構成されています。
その多彩な内容は、化学の教育に必要な分野を網羅し、国際的に高い水準の研究を活発に展開しています。
また、このような化学専攻から多くの文化勲章受章者や学士院賞受賞者を輩出しました。
生物科学専攻
生物科学専攻では、生命の本質を理解するための世界最先端の研究に従事することを通して、大学院生が自立的に研究する能力を獲得することを目指しています。
そのために、原子レベルから分子・細胞・個体レベルまでの幅広い分野において第一線で活躍する研究者が、基礎から最新の研究成果までを解説する講義と、きめ細かい研究指導を行っています。
所属する大学院生は、理学研究科の各研究室の他に、蛋白質研究所、微生物病研究所、生命機能研究科、さらに学外の連携講座であるJT生命誌研究館、情報通信研究機構関西先端研究センター、理化学研究所発生・再生科学総合センター(理研CDB)の研究室において、タンパク質の構造と機能の解明、細胞核・染色体の機能、植物の発生と光合成、動物の発生・分化のしくみ、神経発生と記憶のしくみなどの魅力的な研究に参加しています。
生物科学専攻では、卒業後に研究者として世界で活躍する人材を育成し、また企業の研究所などで活き活きと能力を発揮できる人材の育成を目標として、自立した研究能力と自己発信力を高めるための教育を重視しています。
例えば大学院生主体の「サイエンスコア」では、異なる研究室の大学院生が自らの研究内容を発表し互いに議論を深めています。
出身の学部や受けた教育分野を問わず、さまざまの生命現象に興味を持ち、研究への意欲を持つ学生を求めています。
高分子科学専攻
高分子科学は比較的若い学問分野ですが、1930年前後の誕生以来、猛烈なスピードで発展してきました。
その発展の原動力は、高分子の利用価値の高さにあります。
私たちは日常生活でプラスチック・繊維・樹脂などの高分子を、ふんだんに利用しています。
また、私たちの体は、蛋白質・核酸・糖鎖といった高分子でできており、生命現象の理解には高分子科学が大きく貢献しています。
物理、化学、生命科学の境界領域である高分子科学は、今世紀における最重要の基礎学問の一つになるでしょう。
高分子科学は主として工学系の研究科や専攻で研究されてきましたが、当専攻は全国でゆういち、理学研究科に所属する高分子関連の専攻で、高分子の基礎研究の世界的な拠点となっています。
当専攻は3つの基幹講座と1つの協力講座からなる10研究室で構成され、高分子の合成から構造・物性・機能・生体系に至る高分子科学のあらゆる部門をカバーする極めてバランスのとれた教育・研究拠点を形成しています。
高分子科学を基礎からマスターするという理念に基づき、さまざまな教育改革を進めた当専攻の大学院教育は非常にユニークで、修了者は各界で必要不可欠な人材として活躍しています。また、これまでに多数の留学生が当専攻から巣立ち、現在世界中で活躍しています。さらに、産業界との関わりも深く、毎年産学交流シンポジウムを開催して、相互の研究交流の促進を図っています。
宇宙地球科学専攻
近年めざましく発展しつつある宇宙地球科学に対して1995年に大学院修士課程宇宙地球科学専攻が理学研究科に設立されました。
(1)宇宙惑星進化学講座、(2)極限物質学講座、(3)自然物質学講座の三つの大講座からなっています。
それらには基礎宇宙物理学、X線天文学、赤外線天文学、惑星科学、地球物理化学、固体地球科学、極限生物学などが含まれています。1996年には大学院重点化により入学定員も28名に増員されました。博士課程は1997年から発足しました。
本専攻の教育と研究は基礎物理を重視しており、宇宙地球科学の実験的及び理論的研究は物理学専攻と緊密な関連をもって行われています。しかしながら、物理学科出身者に限ることなく、天文学、地球物理学、地質学、岩石鉱物学、生物学、工学など、多様なバックグラウンドを持った人材を広く求めています。
本専攻の目的は宇宙や惑星、地球内部また色々な極限状態等で、幅広い時間と空間座標で起こる自然現象を、新しく開発した手法を用いて解明することにあります。そして、伝統的な天文学や地球物理学とは異なった視点から、現代物理学の成果を基礎にして宇宙と地球の相互関連を明らかにします。
これらの科学から得られた知識は21世紀の地球環境問題、生命起源や将来の人類の生活などの研究にも関連しています。