立秋
(りっしゅう)
8月7日は、二十四節気の13番目「立秋」です。「秋が始まる」という意味で、涼しさを期待したいところですが、実際には、まだまだ厳しい暑さが続く「三伏」の時期にあたります。立秋以降も続く暑さは、日本語では「残暑」、中国語では「秋老虎」と呼ばれています。
厳しい暑さを乗り越えるこの時期になると、次第に食欲が戻り始めます。そのため「立秋」には、消耗した体力を回復するために肉料理などを食べる「貼秋膘」や、スイカなどを食べて「酷暑をかじって、爽やかな秋を迎えたい」という願いを込めた「啃秋」といった食べ物に関連した習慣があります。
また、「立秋」を迎えてからは、残暑が厳しく、空気も少しずつ乾燥するようになります。人の体も自然環境の変化に順応しようとするため、体調を崩しやすい時期ともなります。このため、健康管理が特に重要となります。
「貼秋膘」―「秋に栄養を補う」とはいえ、 肉や魚ばかり食べるのは禁物です。健康を維持するには40種類以上の栄養素が必要ですが、人の体では全ての栄養素を合成することはできないため、さまざまな食品から摂取しなければなりません。人が必要としている全ての栄養素を提供する天然の食物は1つもありません。そのため、乳製品や豆製品、キノコ、海藻類、新鮮な野菜、果物などもバランスよく日常的に食べることが大切です。
最後に、運動が体に良いことは言うまでもありません。大切なのは、それを継続することです。健康的なライフスタイルを身につけましょう。