~そのもの/~そのものだ/~以外の何ものでもない
接続
名詞・ナ形容詞の語幹:+そのもの/そのものだ/以外の何ものでもない
会話
良子:裏の空き地に、大きな冷蔵庫が捨ててあって危ないわ。この前も子供が閉じこめられた事故があったばかりなのに、役所の怠慢そのものじゃないかしら。
李 :自分が何もしないで、役所の責任だけを追及するのは納税者の横暴以外の何ものでもないよ。
良子:住民の鏡そのものね。じゃ、あなた、何とかして?
解説
「そのもの」は名詞と接続するときは、前に来る語を強調して「他の何物でもなく、正しくそれ自身」という意味を表す名詞になります。「~以外の何ものでもない」はそのもっと強調した表現になります。 また、ナ形容詞につくときは、「真剣そのもの・元気そのもの・窮屈そのもの・幸せそのもの・正直そのもの・熱心そのもの…」のように、「非常に~だ」という程度強調の表現になります。
例文
1.彼は真面目そのものだ。ただ、ちょっと融通が利かないところがあるけれど。
2.彼は金八先生顔負けの熱血教師そのものだ。
3.コンピューターそのものは、使う人がいなければ、何も生み出さない。
4.「若いときの苦労は買ってでもせよ」と言われるが、苦労そのものに価値はない。5.あの二人の関係は純愛以外の何ものでもない。