金融
金融は、個人・企業・政府・金融機関等、あらゆる経済主体の活動を、「おかね」の視点から考察する領域です。そこでは、「個人にとって、貯蓄をどのように運用したらよいか」「企業にとって、投資に必要なおかねを、銀行からのローンで調達した方がよいか、それとも株式や債券を発行して市場から直接調達した方がよいか」「銀行にとって、おかねを余っているところから不足しているところへいかに効率的に回していくか」「保険会社にとって、個人や企業から引き受けたリスクをいかに管理していくか」「政府や中央銀行にとって、おかねが回っていくシステムを安定させてビジネスや経済活動を円滑にするために、どのような制度を設計し政策を遂行すべきか」「世界的なおかねの流れが、為替相場を通じて個人・企業・政府・金融機関の行動にどのような影響を与えるか」といったことが、基本的な問いとなります。学部専門科目としては、金融に関する諸問題を包括的かつ多面的に考察する「マクロ金融論」「コーポレート・ファイナンス」「資産価格論」、高度な分析手法を用いながら専門領域を考察する「金融システム論」「金融数理論」「国際金融論」「リスクマネジメント」などが開講されています。