【天声人語】台風と鉄道運休 2019年10月13日
きのうは着替えや洗面具を携えて駅に向かった。東京都心で列車が運行を止め、帰宅できない場合に備えた。駅前の商店街は早々と店を閉め、ドアには×や+、*の形にテープが貼られている。ガラスの飛散を防ぐための工夫らしい▼ふだんなら週末の乗客でごった返す新宿駅も閑散としていた。応対に追われる駅員の姿はない。運行再開を待つ人々の列も見ない。台風に備えた「計画運休」が私たちの生活にすっかり浸透したと実感する▼初めての計画運休は5年前の秋、JR西日本が試みた。実際には台風の被害は限られ、計画運休の「空振り」と呼ばれた。だが翌年の夏、計画運休を見送ると、列車が立ち往生し、乗客が救急搬送される事態に。今度は「見送り」による三振と批判された▼計画運休は関東でも昨秋、初めて実施された。先月初めの台風では、運休明けに混乱が起きている。JR東日本がめどとして前日に発表した午前8時という再開時刻がずれ込んだためだ。運行再開の予定をどう発表すべきか、鉄道各社でなお模索が続く▼首都圏ではきょう、JR東日本が昼ごろまで運休する予定だ。「再開は安全が確認されてから」とする私鉄も多い。先月の混乱を教訓とし、運休明けの「出口戦略」を練り直した結果だろうか▼きのうの夜、関東地方では列車の走る音や踏切の警報音がほぼ全域で絶えた。鉄道の運休史に今回の台風はどう刻まれるのだろうか。いまはただ、深刻な被害とともに語られぬよう祈るばかりだ。
台风和铁路停运
昨天,为预防出现东京市中心列车停运又无法回家的情况,笔者带着换洗衣物和洗漱用品前往了车站。车站前的商店街早早地就关了门,门上用胶带贴成了×、+、*等形状。看上去似乎是为了防止玻璃破碎四处飞散而下的工夫。
通常情况下因周末的客流而十分拥挤的新宿站也变得十分清静。看不到忙碌的站员的身影。也没有等待列车恢复运行的人排起的长队。笔者感受到为应对台风的“计划停运”已经渗透到了我们的生活中。
JR西日本于5年前的秋天首次尝试计划停运。而实际上台风造成的灾害十分有限,人们都说计划停运“扑了空”。但第二年的夏天搁置了计划停运,列车瘫痪,导致乘客被紧急送往医院。反过来又被批判为“错失良机”。
关东地区也于去年秋天首次实行了计划停运。上个月的第一场台风中,恢复运行时引发了混乱。引发混乱的原因是JR东日本前一天发布称预计早上8点恢复运行,实际却推迟了。应该怎样发布恢复运行的时间,各家铁路公司正不断的摸索着。
首都圈,今天JR东日本计划于下午恢复运行。私铁多表示:“恢复要等确认安全后”。这大概是吸取了上个月混乱的教训,而重新制定的恢复运行的“出口战略”吧。
昨天晚上,关东地区完全听不到列车行驶的声音以及道口的报警声。这次的台风将被怎么刻在铁路的停运史上呢。现在仅希望不要出现伴随着深刻的灾害的新闻。