月餅と聞いて、日本人がすぐに想像できるのは中華街で売っているナツメやナッツ、黒ゴマなどの甘い餡の詰まった食べ物だろう。ところが中国では毎年実に様々な食材を餡にした月餅が登場する。さて今年は一体何が飛び出すのか?今回は中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)の伝統的な食べ物・月餅について紹介していこう。
说起月饼,大多数日本人会想到在唐人街销售的枣泥馅、五仁馅或是黑芝麻馅的传统月饼。近年来,中国的月饼馅也在发生着变化,每年都会出现各种各样的新口味。今年中秋,又会有哪些“奇葩口味”月饼问世呢?
甘いとは限らない月餅
中国で売られている月餅を見て、まず衝撃を受けたのが、「しょっぱい餡」の月餅もたくさんあるということだ。そして一口に月餅と言っても、見ただけでは「これも月餅なの?」と言いたくなってしまうほど、餡だけでなく、皮も作り方も見た目も地方によって実に様々だ。ネットショッピングが中国大陸をカバーし、今ではそんな地方の特色たっぷりな月餅も味わうことができるようになってきている。
月饼,不一定都是甜的!
作为一个日本人,最令我吃惊的是,中国的月饼并不都是甜的,市面上居然有很多咸月饼出售。而除了口味外,中国各地的月饼也不尽相同。虽然它们都叫“月饼”,但是馅料、饼皮、外观却大相径庭。现如今,通过网购,人们足不出户,便可以品尝到各地的特色月饼。
伝統食品に「流行の味」を
日本でも流行の食材や味などが登場すると、ありとあらゆる料理やお菓子などにそれらが使われるということはあるが、中国では元宵節(旧暦1月15日、今年は2月19日)で食べられる湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)と中秋節の月餅にその傾向が顕著にみられる。また最近では清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)に食べられる青団(もち菓子)や端午節(端午の節句、今年は6月7日)のちまきもこれに仲間入りしており、近年食材として人気の高いドリアンやザリガニももれなくこうした伝統食品の餡として使われている。
“奇葩口味”挑战传统美食
在日本,也会有人使用流行食材和口味制作传统菜肴和点心。而在中国,每年元宵节的汤圆和中秋节的月饼都会频频出现新奇口味。这几年,清明节的青团和端午节的粽子也加入这个“队伍”,甚至出现了网红食材榴莲、小龙虾口味。
今年のトレンド目指し、登場した新テイストとは?
中国では毎年トレンドとなる餡があり、以前は大手メーカーがそうしたトレンドを打ち出していたが、近年はネットショッピングサイトを通じて、地方の老舗メーカーやレストランが「奇抜な月餅」を打ち出し、それがトレンドとなることが多くなってきている。今年はこれまで塩漬け豚肉&筍味やチーズ&エビ味で話題となった老舗メーカーが「ローストダック月餅」を打ち出している。ネギと一緒にいただくローストダックの味わいを再現するため、油でこんがり揚げたネギと絶妙なバランスで混ぜ合わせているという。さてそのお味はいかに?
ドキュメンタリー番組「舌で味わう中国」を見てもわかるように、広大な中国には実に様々な食べ物がある。個人的には伝統的なナツメ餡とナッツ餡が一番だと思うが、こうした奇抜な月餅を度胸試しに食べてみるのも楽しいかも知れない。
今年的网红月饼是?
在中国,每年中秋节都会出现当年的“网红月饼”。近几年,越来越多的老字号和餐厅开始利用电商平台,推出口味奇特的创新月饼。今年,某老字号品牌继往年的“腌笃鲜月饼”、“芝士大虾月饼”后,再度推出了新品“烤鸭月饼”。为了再现“就着大葱吃烤鸭”的味道,这款烤鸭月饼里还加入了油炸过的京葱。这种奇妙的组合,到底味道如何呢? 正如人气美食纪录片《舌尖上的中国》介绍的那样,中国地大物博,食材极其丰富。我个人最喜欢传统的枣泥馅和五仁馅月饼,不过抱着猎奇的心理,尝试一下这些“奇葩口味”月饼,也是中秋节的一大乐趣。